#14『どこにでも会いに行くよ』藤澤信次郎の浪漫紀行〜革命道中〜
昔は友達という存在が苦手だった。孤独が好きとかコミ力が無いとか陰キャですとかそういう話ではなく、平等に接する、接したい、接さなければならない、ということが苦手だった。
仲良くなったあの子は気がついたら新しくできた友達に夢中。自分にも心当たりは沢山ある。かわいい子かっこいい子、スポーツが得意な子、それこそボーカルや作曲者、古参や新規。目立つ人と話したい、新鮮な人や物に夢中になってしまう。そんな空気や友達がそうしてること、自分がそうなっていることが苦手だった。
今は自然な現象として受け入れつつある。まだアレルギーがでることはあるけれど、そこに対抗したところで何も産み出さないのを知っているからだ。
やっぱり歌はいい。得意だ。同時に平等に全員と接することができる。しかも一方通行ではなくやりとりできる。これは多分僕が得意なだけで、他の人がやってもそうはならないと思う。天職かもしれない。
韓国がとても楽しかった。それこそ新しい出会いや体験に夢中になった。ずっと続けばいいし、このまま住んでもいいくらい愛が生まれた。韓国の皆に日本語で歌ったけれど多分お互い感じ合っていて、だからこそ次は韓国語でも歌えるようになりたいと思った。
ラブストーリーという曲を書いた時、その歌詞やメロディに自分で打ちのめされた。結局、出会った時に愛は始まって、今この瞬間を共に息をしてキスをしていることが全てなんだなと思う。友達もファンも恋人も親子でも出会った時から歴史(ストーリー)が始まって、長いや短い、深いや浅いはあるけれど、今この瞬間、目の前にしている時だけは、平等に全力で出会えて良かったと歌える。
だから、これからもどこへでも会いに行きたい。会いに来て欲しい。僕の体が元気な限りずっと。元気な顔が見たいし、元気でいて欲しい。自分の悪いところも弱いところも受け止めて、抱えて、一緒になんとかやっていって欲しい。韓国と日本も仲良く対等に愛し合っていて欲しい。なるべく、出会った瞬間を覚えていたい。どんどん新鮮で美しくはなくなっていくかもだけれど、ずっと覚えていたい。
ヨンウォニキヲハッケヨ~~!영원히 기억할게요~~!